沿革

日本ブリーフサイコセラピー学会の沿革

 1991年5月、日本ブリーフサイコセラピー研究会が発足したが、発起人のメンバーは理論的にも技法的にも多岐にわたる当時三十代前半のセラピストが中心だった。「従来の枠組みにとらわれず、また実践場面で効果的なサービスが提供できるセラピー」を常に考えているメンバーにより、自由な交流を特徴とする会が誕生した。

 1995年には研究会から学会へと発展し、同年、年次大会とあわせて第1回目の国際会議「第一回環太平洋ブリーフサイコセラピー会議」を福岡にて開催した。研究会発足から5年目のことだった。多くの海外からの講師を招き、積極的に海外の最新のセラピーを紹介し、また日本で生まれたアプローチの紹介も行うことができた。第2回大会以来、年次大会でも毎年積極的に海外講師を招いていたが、1996年新潟大会よりは、会員からの一般演題もはじまり、それまでワークショップ中心に開催されていた年次大会に、研究発表が加わり、臨床研究も活発になってきた。

 1997年には日本学術会議に登録し、学術登録団体となり、現在の学会のかたちになった。2001年には、「第2回環太平洋ブリーフサイコセラピー会議」を大阪で開催し、多くの参加者を迎え、第1回国際会議から6年の間に日本で「ブリーフサイコセラピー」が関心を持たれ、臨床の分野にも浸透していることが、参加者の声からわかった。そのスタートの時点から現在に至るまで一貫して「より短期的・効果的・効率的な臨床サービス」を目指し続けている。


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